廃油レナジーシステム 発電機用改造キット
廃食油(使用済みサラダ油など)と軽油を、コンピュータ制御によって最適に混合することによって、未精製のままで内燃機関の燃料として利用可能にするシステムです。
自動制御と特許技術で安定した動作を実現
廃食油の品質の変化に合わせて、廃食油と軽油の混合比を自動制御します。
廃食油の粘度が変化しても動作に支障をきたさない構造です。
独自のパージ機能(特開2012-036866)によって、長期にわたって安定した動作を実現します。
廃食油を再生エネルギーとして活用します
廃食油の燃焼によって排出される二酸化炭素は、地球温室効果ガスにカウントされません。(※カーボンニュートラル)
廃食油90%以上混合での安定した燃焼
生物由来の油から作られた燃料(=BDF)は、その精製工程に多額の費用がかかってしまい、軽油に比べてあまり安くありません。廃食油やバイオマスガスも内燃機関の燃料として以前から使われていましたが、成分や品質が不安定なために、大量に使用することは困難でした。 【廃油レナジーシステム】では、コンピュータによって内燃機関の燃焼状態を監視して軽油との混合比率をきめ細かく制御することによって、未精製の廃食油を90%以上の混合比率で燃焼させることに成功しました。
廃油レナジーシステム 改造キット製品 | |
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発電機用改造キット | 既存の発電機に導入する場合の改造キット。 |
パワーショベル用改造キット | 既存のパワーショベルエンジンに導入する場合の改造キット。 |
既設発電装置の改造
部分的な改造のみで、主たる内燃機関および既設発電機のエンジン本体への改造は不要です。
レナジーシステムのユニットは外付けです。
安全性
発電機の異常を検知する制御装置を備えており、異常を検出すると軽油だけの運転に自動的に切り替わります。
他社との違い
他社は生物由来の油を精製して軽油と混合し、一般的なディーゼルエンジンで使えるようにすることを狙っています。上流に手を加えて一網打尽にする作戦です。
このようなBDF燃料は1リットル当り80〜90円と高価です。
利用するエンジンには個体差によるばらつきがありますので、あまり多くの油を混合することができません。
我々は最も下流に存在するエンジンそのものに簡単な改造を施すことによって、未精製の廃食油を大量に使用できるようにしました。
ECUに搭載された制御アルゴリズムが、各エンジンの運転状態を監視し、自動的に最適化を行います。
現物のエンジン一台一台の状態にきめ細かくフィッティングさせることによって大量の油を混合させることができ、大幅なコストダウンが可能となるのです。
燃料費
廃食油の割合を増やしていくと、軽油との価格差によって燃料費は下がっていきます。(図1)
一方廃食油は軽油ほどうまく燃焼しないので、廃食油の割合を増やしていくと燃料の消費量は増えていきます。(図2)
従って、燃料費はある割合のところでボトムになります。(図3)
我々はコンピュータ用いて最良となるポイント(=A点)で運転することによって、大幅なコストダウンを実現しました。
メンテナンス
レナジーシステムを装備したことによる、特別なメンテナンスは必要ありません。
独自のパージ機能(特開2012-036866)によって、エンジン内部を常にクリーンに保ちます。